アシスタントマニュアル 3.機材取扱上の注意点
機材取扱上の注意点
総則 機材に限らず、物は“倒さない”、“落とさない”を常に念頭において行動すると。
A) 三脚・スタンド類
- ロックのためのレバーやノブは緩まぬようにしっかり締め付ける。普段触らない所(マンフロットの大型スタンドの最下部のノブ等)も最初に扱うときに確認する。
- ブームや高く伸ばすスタンドは、カウンターウェイトや砂袋で安定を保ち転倒を予防すること。重し類が不足したときはストロボのゼネで代用せよ。(携行品のロープで吊るす。)また、3本の脚のうち1本は、倒してはいけない方向に向けておく。(スタンドは足の出ている方向には倒れない。ブームでは、ライトを取りつけてある腕の方向。)
- ブームの組み立て時には、ライトとウェイトの平衡を十分に取ること。
- 足を開いてないスタンド類は壁に立てかけない。倒れて物を傷つける可能性が非常に大。養生用の敷物の上に寝かせておく。
B) ライト・ストロボ
- ケーブル類は足で踏まない。また、ケーブル類は乱雑に這わさないでまとめる。(つまずき防止とスペースを有効に活用するため。)
- ライトのセッティングは高い位置のライトから低い位置のライトの順で行う。
- プラグ類は垂直に抜き差しする。硬いからといってねじらないこと。(プラグのピンが折れる。)
- ゼネタイプのストロボのプラグを抜き差しするときは、空発光させてから行う。(発光させる時は声かけをする。)
- ストロボを複数台使用する場合、メインストロボ(シンクロコードにつながったストロボ)の充電途中音はOFF、その他のストロボはONにするのが基本。設定の状態をカメラマンに報告すること。
- ストロボのシンクロコードは、引っ掛けたときにシンクロ接点を破損しないように処置する。(止め結びで輪を作り雲台のハンドルに掛ける。ただし、軽い三脚の場合はカメラを倒す可能性があるのでカメラマンに相談する。接点近くのコードがバネ状のものは処置の必要なし。)
- レフランプ(アイランプ)を直接コンセントに差して使うときは、スイッチですばやく数回ON、OFFをくり返しながら点灯する。(フィラメント切れの防止。)またコードはランプに触れないようにエレンクリップの口の部分に挟みこんでおく。
- ハロゲンランプ(ストロボのモデリングランプも含む。)を大きく移動したり上下させるときは消灯してから行う。(点灯時のハロゲンランプは衝撃に弱いため。)